「すごい地震でしたね、皆さんのところは大丈夫でしたか?」
こんな挨拶ばかりしています。
私は、最初の大地震の日 茨城の方面に出掛けていました。
その時屋外にいたのですが、「ゴー」という地鳴りが聞こえ大きく地面が揺れ始め、
一緒にいた人は皆しゃがみこんでしまいました。
どうも、東北の方で大きな地震が起こっているようだということで
ともかく、車で引き返すことにしました。
小さな崖のところまで来ると、ひと抱えもあるような岩や石が
いくつも崩れて道路に落ちていました。
車から降り、大きな余震が来ないことを祈りながら
皆で協力して急いで脇にどけて通過しました。
周りの家を見ると、屋根の瓦が落ちていたりブロック塀が倒れていたり
道路も、陥没していて通れないところがあったり
信号機も全て消えていました。
電気・ガス・水道・電話みな止まってしまったと聞きました。
電車も高速も止まってしまったので
東京から来ていた知人を 車で送っていくことにしました。
国道6号に入るとひどい渋滞で、ほとんど動かない状態でした。
次の分岐で、6号を出て他の道で東京の方向に走りました。
ここで本当に役立ったのは、知人のiPhoneのナビでした。
6号や高速・常磐線に沿って、側道を行ったり左右にくぐったり、大きく迂回したりで
ずいぶん遠回りにはなりましたが、歩くより遅い速度の6号で行くよりはずっと早かったと思います。
その代り、住宅地の狭い道路・あぜ道・ヘアピンで登っていく急坂・大きな水たまりの出来たじゃり道など
「え~!こんなところ走るんですか!?」なんてところも随分走りました。
浅草にたどり着いたのは、午前2時頃でした。
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