メーカーへの問合せやアイス講座で、イタリア製のジェラート製造機で
「アイスクリーム」や「シャーベット」も出来そうだというのは分かりました。
それでも、私の作りたい「あずきアイス」が出来るのかは少し疑問で、
何店か他店への見学もして廻りました。
まず当店と同じ「浅草アイスクリーム組合」所属で、
今でも「あずきアイス」を作っている『八千代堂』さんを訪ね、
製造機を見せてもらいました。
八千代堂さんの機械は、当店で以前使っていたものよりかなり小型で形式も違いますが、
今でも旧式の古い機械を使っていました。
「よく壊れないでもっていますね!」と感心して聞くと、
やはり以前の機械は壊れて使えなくなり、
たまたま、アイス作りをやめた店から古い機械を譲り受け、
修理補修しながら使っているそうでした。
根津であずきアイスを作っている『芋甚』さんにも何回か行ってみました。
同じ組合ではないので、さすがに声を掛けるのをためらっていましたが
3回目に伺ったとき、思い切って自分から名乗り
お願いして製造機を見せていただきました。
作業場には、メーカーは違いましたが同様の製造機がありました。
芋甚さんのアイスは、コンデンスミルクを使っているそうで”昭和の懐かしい味”がしました。
作りたい味こそ違っても、確かにこの製造機であずきアイスは出来るんだと
確信を持てた瞬間でした。
その後、改装当時の写真を見せていただいたり、いろいろなお話もしましたが
同業者にも関わらず、こころよくアイス製造の作業場に通してくれた
御主人には今でも感謝しています。
(続きは次回) >アイスのお話(6)へ
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