あっちぇる・あっちぇる・ぽこあぽこ

40代最後の年から5年ほど和太鼓の教室に通ってました。

その頃の仲間達から「そろそろ復帰してくださいよ~」と、いまだに時々声をかけてもらっています。

 

私が入校したクラスは、新米先生の2期目でした。

音大ピアノ科出身で、途中から打楽器に転向したという少し変った経歴の講師先生でした。

 

和太鼓の曲は「ドンドコ・ドンドン」など口唱和で覚えたり、

音階がないので記号で表記するのが普通だと思いますが・

何しろ【音大ピアノ科出身】の先生は楽譜に載せてしまうんです。

 

曲も全てオリジナルで作り、細かい"こだわり”や"ひねり”を あちこちにちりばめて

---「裏拍」「シンコペーション」「二拍三連」などなど----(あっ、演奏技法なんですが分かりますか?)

 

ほとんど楽器演奏の経験のなかった私ですから、これには随分と苦労しました。

 

表題の『あっちぇる・あっちぇる・ぽこあぽこ』( accel.accel.poco a poco)

音楽用語「少しずつ、だんだんと早く」という意味です。

 

何だか呪文みたいでしょう。

楽譜に出てくると、私たち生徒は面白がって、合言葉のように言い合ったりしました。

 

「あっちぇる・あっちぇる?」 「ぽこあぽこ!!」